大長谷は、真っ白。銀世界ってよく形容されるけど、大長谷はとにかく真っ白という方が似合う。お山のお家は、 すっぽりと雪に閉ざされています。


国道からお山のお家までは、カンジキで入る。道を作るのが、我が家唯一の成人男性の私の仕事。カンジキで踏みしめながら、子供達がよろけながら歩いても大丈夫なように少しだけ広めに道を作る。ちなみに、ガルテンの単身者住人はこういう風に道は作らない。カンジキで自分のお家までザクザクと強行突破する。家族がいると、山荘で休んでもらっている間に、こうして丁寧に道を作る。でも、一晩経つとその道も雪に消える。また、翌朝、道を作る。お山の生活は、邪魔くさいといっちゃ終わりなんだとよく思う。邪魔くさいことをわざわざやりに来る。たんこさんもそれは同じ。毎週、お山にいく準備をするのは、毎週アウトドアに出かけるようなもの。邪魔くさいったらありゃしない。でも、その邪魔くさいを続けていると、お山は楽しくなる。ほらこうして、道はできあがる。
たんこさんと子供たちを招き入れる。部屋は、そろそろストーブであったかくなっている。でも、子供たちは、ワンコのように雪の世界に飛び込んでいく。子供達の笑い声に、山荘の本物ワンコのハルが「私も連れてって!一緒に遊んで!」と吠える。
夜になると、冬は大概お鍋だ。長い冬、山に暮らす若者たち(おじさんっぽいのも含むけど)も招き入れて、お鍋を楽しむ。子供達は彼らが大好き。私たちも彼らが大好き。
こうしてながたんの夜はふける。寒いながたんは、暖かだ。
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