ブダペストのお話し。
仕事をするところとホテルは歩いて数分。お仕事なので、特に観光するつもりもなく、観光そのものに関心がなく、時間が空けば、ひたすらホテル近隣のカフェで休憩するか、近所の市場やスーパーをうろつくのがせいぜい。まったく面白みのない男だと自分でも思うけど、どこそこのなんたらを見てきたなどというお話がそんなに面白いのかと、逆に憮然としてしまう。

目の前になんだか有名な橋があし、これを渡ればお城にも行ける。でも、私、行かない。
城ぐらい見て来たらと言う人もいたけど。でもね、私は、実は、10年前に一度ブダペストにバックパッカーとして来たことがあるんです。風邪ひいちゃって、知り合った日本人のお宅で看病してもらった。元気になって、そういえば、城や中央市場に連れて行ってもらった。でもね、はっきりと記憶に残っているのは、風景じゃないんだ。
そばに、中央市場がある。
そう、10年前にも行った。当時は色とりどりのパプリカかそのパウダーが山積みになっている光景がボンヤリと頭に残っているけど、あれ、こんなに整然としてたっけ⁉︎
そうそう、サラミね。やっぱり、サラミを買って帰らないと。うちのたいちさんは大好きだし、たんこさんのワインのツマミにもなるしね。ホワイトサラミ。いや、何より私が食べたい。
ポルチーニやパプリカパウダーやパプリカペーストなど、ま、いろいろ物色して、おうちに持って帰るべきものを定める。
なんだか観光客相手の市場になってしまっているようなので、普段着のスーパーで日常の食材を見学。なんだぁ〜こりゃといくものをちょこちょこ定める。ホテルから半径100mの探検だ。これなら仕事の合間にできるし、定めた品を余った時間でバァ〜っと買い物する。
ブダペスト半径100mの旅でも、けっこうたんこさんには好評の買い出しになったようでした。
ホテルの朝食って魅力ないよね。美味しくないし。それに高いし。
ブダペストのど真ん中のホテルだったので、朝食は予約せず、ホテル近くのスタンドで朝食をすます。これもまた、ブダペストの出勤時間の地下鉄キヨスクでの朝食を体験できるし、きっと、みんな食べているのはうまいんだろう。
んー、あんまり美味しくなかった。いや、そんなこともあるさ。
でも、グラーシュは私の大好物だから、滞在中しつこく毎日食べたよ。ウィーンのグラーシュはとろとろシチューというか、ほんと肉料理って感じだけど、ハンガリーのはやっぱりスープ。そうか、本場の味なんだね、これが!3件食べ歩いたよ。半径100m以内だけど。でも、それぞれ深みも味も少し違って、おいしかったり、すごっくおいしかったり、あんまりだったり。でも、スープ単品だけでお腹いっぱい。ごちそうさまでした。

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